ハイドロキノン by 林 伸和 先生
美白剤は、しみやレーザー照射後などに用いられます。現在よく用いられる美白成分としては、ハイドロキノン、ルシノール、アルブチン、カミツレエキスなどがあります。いずれも、メラニンという「しみ」の色の成分ができにくくなる作用があります。
「しみ」の中でも肝斑では美白剤が第一選択です。日光色素斑や太田母斑などでは、レーザー治療が有効ですが、かさぶたができたりするのが問題となる場合には、ケミカルピーリングと組み合わせて美白剤を使用するのが良いでしょう。レーザー治療後の色素沈着の再燃予防や炎症後色素沈着の予防にも美白剤が有効です。
ハイドロキノンは、他に比較しても強力な美白作用がありますが、人によっては接触皮膚炎(かぶれ)をおこすことがあります。かぶれには刺激性で使用直後に出るものと、アレルギー性で使用開始から2週間程度たってから出るものがあります。従って使いはじめの1ヶ月くらいは注意が必要です。何か異常があれば中止して受診して下さい。
ハイドロキノン軟膏
(メラノキュア)
5g 2,500円(税込)
ハイドロキノン美容液
9,000円(税込)
2,500円(税込)
かぶれさえおきなければ、非常に有効です。
ご希望の方は使用経験が豊富な皮ふ科専門医にご相談下さい。
林 伸和
1989年東京大学医学部卒業後、東京大学皮膚科に入局。
1993年より米国マイアミ大学に留学。
帰国後東京女子医科大学皮膚科講師を経て、現在准教授を務める。
専門分野はざ瘡(ニキビ)、レーザー治療。
イデリア スキンクリニック代官山では水曜日に林先生の診察を受けることができる。