しわに対する治療 by 林 伸和 先生
しわには、3種類あります。
- 笑いじわに代表される表情筋の動きによってできるしわ、
- 動きのなかで、固定されてしまったしわ、
- 重力の影響でできるたるみによってできるしわの3種類です。
それぞれ治療法が違います。
- 表情筋によってできるしわの治療には、ボツリヌストキシンが有効です。商品名ではボトックスが有名です。筋肉を麻痺させるため、しわが寄らなくなります。副作用としては、眼瞼下垂(まぶたが重くなる)が良く知られていますが、笑いじわがなくなるために表情が乏しくなることがあります。
- 動きの中で固定されたしわというのは、一般的に表情筋のしわよりも深く、たとえばおでこのしわや口の周りのしわなどがあります。
ふけてみえるのは、図を見て明らかです。口から鼻にかけての ほうれい線 も浅い方がより若く見えます。
このようなしわをなくすには、ヒアルロン酸の注射が最適です。しわの部分にヒアルロン酸を注入することで、しわを伸ばして、張りのある若々しい皮膚を作ります。
ヒアルロン酸は、皮膚の細胞外マトリックスを構成するものの一つで、特別な加工により目に見えないような小さな粒子になっており、しわの所に少しでも長くとどまるような仕掛けになっています。
注射の時に少し痛みがありますが、痛みが強い場合には、痛み止めシールを貼ることも出来ます。 - たるみによってできるしわには、手術がこれまで用いられていました。しかし全身麻酔の大変な手術で抵抗のある方も多いのが現実です。
そこで、最近できたのが高周波電流をもちいたポラリスです。微量の高周波電流を、皮膚の表面を保護しながら照射し、同時に従来しわ取りレーザーで用いられていたダイオードレーザーも照射することで、熱のエネルギーを皮膚の中に送り込み、張りのある皮膚を作ろうとするものです。
R Fレーザー施術例
ポラリスは2週間から4週間に1回、6回程度の施術が1クールになります。
手術ほどの劇的な効果はありませんが、これまでの治療に較べると少ない痛みで効果が期待できます。
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林 伸和
1989年東京大学医学部卒業後、東京大学皮膚科に入局。
1993年より米国マイアミ大学に留学。
帰国後東京女子医科大学皮膚科講師を経て、現在准教授を務める。
専門分野はざ瘡(ニキビ)、レーザー治療。
イデリア スキンクリニック代官山では水曜日に林先生の診察を受けることができる。