レーザー脱毛の美肌効果 by 林 伸和 先生
脱毛レーザーは肌の乾燥も防ぎます。
季節の変わり目や冬に腕や足が乾燥し、痒くなることはありませんか?
足や腕はもともと皮脂の分泌がすくないため、特に乾燥しやすい場所です。肌の乾燥が進むと次第に皮膚に炎症が起きて痒くなったり、湿疹ができて赤くなったりしてきます。結露防止のために湿度を低くしてあったり、まだ暖房が効き過ぎたりして、室内の空気は特に乾燥しています。ご存知の通り、その対策は、保湿クリームです。入浴後にしっかりと保湿をします。風呂上がりの10分以内に保湿クリームを塗るのが秘訣です。
お風呂で洗い過ぎや擦り過ぎが厳禁だということもよく知られています。でも、意外と認識されていないのが、毛を剃ることの影響です。腕や足を剃刀で剃ると、一緒に皮膚の表面のバリア機能をつかさどる角層も傷ついてしまいます。最近、毛を剃ることによって乾燥が悪化している方を良く見ます。この乾燥の結果、湿疹を引き起こす場合もあります。
また、乾燥した肌を繰り返し剃ることで慢性的に湿疹を繰り返し炎症後色素沈着(黒ずみ)を起こしているケース、逆剃り、剃刀まけによって毛穴に炎症を繰り返しているケースもあります。
炎症後の色素沈着は、刺激を与えず新たな炎症を起こさなければ自然に消えていくものですがキレイな手足でいたい為に剃ってしまうので、なかなか治らないのが実態です。
このような場合には、毛を剃るよりも、レーザー脱毛の方が肌に優しいでしょう。
レーザー脱毛を始めれば、剃る行為(慢性的な刺激)が減る為、湿疹や黒ずみが改善されます。
イデリアスキンクリニック代官山では、レーザー脱毛に黒い毛に吸収されるアレキサンドライトというレーザーを用います。レーザー脱毛では、光がメラニンという毛の黒さを決める色素に吸収されるように設計されているため、レーザーのエネルギーの多くは毛に吸収され、他に与える障害を最低限に食い止めることができます。またクーリングデバイス冷却装置付きで、周りの皮膚の保護が兼ねられているので皮膚の表面は二重に保護されている訳です。
もちろん一時的な反応が脱毛レーザーにもあります。照射後少し痛みがあること、赤くなるとこと、2~3ヶ月で休眠していた新しい毛が生えてきて、再照射が必要になります。
しかし、一度の施術でむだ毛処理の回数は大幅に減少します。
また、レーザーには毛穴を引き締める作用もある為、毛穴が目立たなくなります。
毛穴に熱を加えることによって、コラーゲンを産生する細胞を刺激する為、肌にハリがでてきます。
レーザー脱毛は、脱毛効果だけでなく、刺激による肌負担なくし、さらに美肌効果を得られるのです。
林 伸和
1989年東京大学医学部卒業後、東京大学皮膚科に入局。
1993年より米国マイアミ大学に留学。
帰国後東京女子医科大学皮膚科講師を経て、現在准教授を務める。
専門分野はざ瘡(ニキビ)、レーザー治療。
イデリア スキンクリニック代官山では水曜日に林先生の診察を受けることができる。