美肌教科書 ~イデリアスキンクリニック代官山院長の皮膚科専門医が監修するシミ治療とエイジングの攻略~

  1. シミ解消へ、効果が望めるレーザー治療の種類は!?
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シミ解消へ、効果が望めるレーザー治療の種類は!?

シミ解消へ、効果が望めるレーザー治療の種類は!?

資生堂が行なった肌に関するアンケートによると、(*)30代〜50代の肌の悩みの1位はシミ・ソバカスで、シミの悩みの有無が肌の満足度に大きな影響を与えることがわかりました。多くの人にとって悩めるシミを治療したいと考えたとき、最初に「レーザー治療」が浮かぶのではないでしょうか。確かにレーザー治療はシミの種類によっては、シミがなかったかのような解消も望める施術です。しかしシミにもレーザーにも複数の種類があり、ただレーザー治療さえ行えばシミが取りきれるわけではありません。レーザーにはどんな種類があり、どんなシミならばレーザー治療の効果があるのでしょうか?

(*株式会社資生堂(本社:東京都港区 社長:魚谷 雅彦) 全国25歳~59歳女性1,033名を対象に、「秋冬美白意識に関する調査」より)

  1. シミの性質に合わせた施術が必要
  2. レーザー治療機にも種類がある
  3. 複合治療でシミのできにくい肌を目指す
  4. シミ治療は美容皮膚科で腰を据えて取り組む
  5. まとめ

シミの性質に合わせた施術が必要


肌にある着色している箇所は、すべて「シミ」とひとくくりにしてしまいがちですが、シミには多くの種類があり、できた原因も違えば、性質も異なります。そのため美容皮膚科などで医師にシミの種類や皮膚の状態を正しく診断してもらい、そのシミに適した治療を行うことが大切になります。代表的な治療法は、やはりレーザーによる照射治療ですが、レーザー治療機自体も色々な種類があり、レーザー以外の治療が良い結果を出すことあります。レーザーによる照射が有効なシミにはどんなものがあるでしょうか?

日光性色素斑

老人性色素斑、加齢性色素斑とも呼ばれる、紫外線を浴びたことが主な原因のシミです。レーザー治療で取れやすいシミですが、炎症後色素沈着が起きないよう、UVケアに気をつける必要があります。

肝斑

女性ホルモンも原因の一つとされているシミで、頬、額、口の周辺などに左右対称にもやもやっとできます。強いレーザーでは悪化してしまいますが、刺激の少ないレーザーで色を抜いていく方法ならば有効です。

そばかす

鼻や両頬にある生まれつきのシミ。レーザー治療で効果が見込めます。

炎症性色素沈着

やけど、かぶれ、ニキビのあと、慢性的な刺激などでメラニンが沈着しているシミです。刺激にならない程度のレーザー治療で様子を見ます。

後天性メラノサイトーシス

成人になって額や頬の両側に現れるそばかすより少し大きく、他のシミとの判別が困難なシミです。レーザー治療で効果が見込めます。

脂漏性角化症

境界がはっきりしていて盛り上がりがあるシミ。炭酸ガスレーザーで削りながら様子を見ます。

レーザー治療機にも種類がある

これらのシミに効果的なレーザー治療機について詳しく見てみましょう。

Qスイッチアレキサンドライトレーザー

波長は755nm、肌の奥深くのメラニンに反応してシミを解消します。レーザーの照射時間が短いのでシミの周辺の肌へのダメージが抑えられます。Qスイッチ付きのレーザーにはルビーレーザー、YAGレーザー、アレキサンドライトレーザーがあり、それぞれメリットがありますが、アレキサンドライトレーザーはレーザー後の色素沈着が軽くて済むことが多いです。

効果が望めるシミの種類
日光性色素斑、脂漏角質化、炎症色素沈着、ソバカス、太田母斑など

CO2レーザー

CO2レーザーは気体レーザーで、治療部位のみを限局的に蒸発させる方法で、シミやほくろを解消します。メスを使うわけではないので、出血のリスク、傷跡のリスクを減らすことができます。

効果が望めるシミの種類
脂漏性角化症、ほくろ、盛り上がりのあるシミ

レーザーフェイシャル

顔全体にレーザーをシャワーのように照射することで、くすみや小じわを目立たなくします。

効果が望めるシミの種類
顔全体のくすみ

Qスイッチアレキサンドライトレーザー CO2レーザー レーザーフェイシャル
効果が望めるシミ 日光性色素斑など濃いシミ ほくろや盛り上がりのあるシミ 顔全体のくすみ
シミの破壊力
ダウンタイム かさぶたになることも。1週間ほどで取れる 施術後赤みが出ることがある 薄いかさぶたができることもあるが、2、3日で取れる
施術時の痛み 輪ゴムで弾いた程度 表面麻酔などで対応します 輪ゴムで弾いた程度
推奨治療回数 1~2回 数回 最初の3ヶ月は2週間に1回

レーザー照射機はこの他にも多種ありますが、所有している治療器はクリニックによって異なります。ただし、どのレーザー治療機でも共通して言えることですが、悩ましい顔全体のシミがたった1回のレーザー治療で解決するわけではありません。

複合治療でシミのできにくい肌を目指す


なぜならば多くの人の顔には複数の種類のシミがあり、一つの治療法では全部の種類のシミをカバーすることはできないからです。またシミは肌のメラニンが過剰になっている状態で起こります。メラニンは紫外線のダメージから肌を守ってくれますが、紫外線の量が多すぎたり、ホルモンバランスを崩したりするとメラニン色素が過剰に生成され、肌のターンオーバーで排出しきれずにシミとして残ります。シミの原因が実際のシミとなって現れるまでには長い時間が経過しているため、治療してもすでに待機しているシミ予備軍がすぐに現れることもよく起こります。

そのため、シミ治療を始めるならすでにあるシミを消すだけでなく、ターンオーバーを促す治療、コラーゲンなどを生み出す線維芽細胞を活性化させる治療、ビタミンCなど有効な成分を導入する治療など肌の調子を整える治療も同時に行う必要があります。肌環境が整うことでシミが再びできにくい状態に導くのです。レーザー治療だけでなく、光治療、ピーリング、イオン導入また必要があれば内服薬や点滴治療も併用すると、より高い効果が望めるでしょう。

シミ治療は美容皮膚科で腰を据えて取り組む

複合治療が必要とはいえ、それら全部の治療に対し、時間と費用の予測がつかないのは困ります。イデリアスキンクリニック代官山では、時間がかることが多いシミ治療に本気で取り組みやすくするため、6ヶ月間の集中プログラムが用意されています。定額制で計6回の治療が行われますが、その内容は皮膚科専門医の院長による診断で患者さんの肌の状態に必要だと思われる治療を組み合わせたオーダーメイドの治療プログラムです。それぞれの肌に必要な治療だけで構成されているため、無駄がなく、当然効果も期待できます。もちろん肌全体の調子を上げるため、効果はシミに止まりません。6回のプログラムが終わる頃には、美白、肌のトーンアップやキメやハリの向上など総合的な肌の改善の可能性も大いに望めます。

まとめ

シミ治療=レーザー治療と思いがちですが、必要なのはシミに合わせた治療、そしてじっくり時間をかけた治療です。その2つがあれば明るく透明感のある肌は目の前です。

この記事の監修
医療法人社団代仁会理事長
イデリア スキンクリニック代官山
佐治なぎさ院長

プロフィール
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
昭和大学病院皮膚科兼任講師
日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医

2004年
昭和大学医学部を卒業
同年より昭和大学病院皮膚科勤務
2008年
昭和大学病院横浜市北部病院皮膚科勤務
2011年
昭和大学病院皮膚科勤務
2013年~
昭和大学病院皮膚科兼任講師
2018年
イデリアスキンクリニック代官山勤務
4月より
イデリアスキンクリニック代官山院長 就任

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