美肌教科書 ~イデリアスキンクリニック代官山院長の皮膚科専門医が監修するシミ治療とエイジングの攻略~

  1. シミ治療はレーザーだけじゃない!
    IPL(光治療)とは、どんな治療?
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シミ治療はレーザーだけじゃない!
IPL(光治療)とは、どんな治療?

シミ治療はレーザーだけじゃない!<br> IPL(光治療)とは、どんな治療?

「シミ治療といえばレーザー治療」、という認識が多くの人には定着しているのではないでしょうか? しかしシミの種類によってはレーザー治療以外の方法が効果をあげることもあります。中でもレーザー照射に比べてダウンタイムがほとんどないIPL(光治療)は、くすみの改善、ターンオーバーの促進、コラーゲンの増加など幅広い効果を得ることができます。

  1. IPL(光治療)とレーザー治療の違い
  2. IPL治療とレーザー治療、どっちを受けたらいいの?
  3. その他、美容皮膚科で受けることができるシミ治療
  4. 日本皮膚科学会認定医の医師による診断
  5. まとめ

IPL(光治療)とレーザー治療の違い


レーザー治療もIPL(光治療)も同じ照射系の施術のため、何が違うのかわからないという方も多いかもしれません。レーザー治療とIPL(光治療)の違いは波長とパルス幅にあります。

波長の違い

波長の違いは、照射される光の長さの違いです。波長は短いと皮膚表面に、長いと皮膚の深層部に作用します。IPLはレーザーとは異なる波長で、複数の波長を持ち合わせています。そのためレーザーの黒っぽい色のみに反応する、といった特徴とは違い局所的な治療というより顔全体の肌の質を改善します。

パルス幅の違い

パルス幅は照射時間の違いです。パルス幅が短いほど威力が強くなり、深い位置のシミに使用されます。パルス幅が短いレーザー照射の場合、シミのみにターゲットを絞り照射するため真皮の奥深くにあるシミにも効果が見込めます。レーザーと比較するとパルス幅が長いIPLは、浅いシミを除去します。威力が穏やかな分、ダウンタイムは少なくなります。

IPL治療とレーザー治療、どっちを受けたらいいの?

ではレーザー治療とIPL治療、どうやって使い分けたらいいのでしょうか? レーザーは、黒っぽい色のみに反応します。そのため日光性色素斑(老人性色素斑)やそばかすのようにわかりやすいシミに効果を発します。IPLは部分的に気になるシミを改善するというよりは、肌全体のシミやくすみ、色むらの改善を目的にします。IPLを照射すると肌にたまったメラニンが浮かび上がります。浮いたメラニン色素はターンオーバーによって剥がれ落ちますが、一度では取りきれません。そのためIPLは何度か照射を繰り返すことでより効果が上がります。IPL照射はコラーゲンの活性化が望めるため、シミ改善だけでなくくすみ、小じわ、毛穴の開きといった症状改善も見込め、肌全体の質を上げます。

気になるシミがある、加齢でできた目立つシミがある場合はレーザーで除去し、肌全体の質を改善する場合はIPL治療を選択するのが効果的です。その他の違いは以下の通りです。

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IPL(光治療) IPL(光治療)
ダウンタイム 治療後すぐにメイク可能。薄いかさぶたができることがあるが、数日で取れる 1週間~2週間かさぶたができる。治療部位はガーゼで保護する必要がある
施術時の痛み 輪ゴムで弾いたような痛み 治療部位によっては強めの痛みあり
推奨治療頻度 3~4週間に1度の頻度で定期的に繰り返す シミによっては1度で取り切れることも。
ただし強い照射のため治療後何か月かは逆に色が濃くなるリスクもありアフターケアは必須(炎症後色素沈着)

その他、美容皮膚科で受けることができるシミ治療


日光性色素斑やそばかす、全体的な肌のくすみはIPL やレーザー治療で対応できることがわかりましたが、シミはその他にも数多くの種類があります。シミの種類によってはそれらの治療では効果が望めないものもあります。例えば、ニキビ跡やケガの跡、化粧を落とす際の摩擦によってできた炎症後色素沈着などは、ターンオーバーを促すケミカルピーリングなどが効果的で、肝斑の種類によっては内服薬が有効な場合もあります。美容皮膚科や皮膚科で受けることができる治療にも多くの種類があります。シミの種類や状態に合わせて治療法を選択することが治療の成否を決めます。

シミ治療の一例

  • ・Qスイッチアレキサンドライトレーザー
  • ・IPL(光治療)
  • ・IPL+タイトニング
  • ・ケミカルピーリング
  • ・マッサージピーリング
  • ・イオン導入(ビタミンC)
  • ・メソポレーション
  • ・レーザーフェイシャル
  • ・スキンタイトニング
  • ・顔脱毛
  • ・美容注射
  • ・美容点滴
  • ・内服薬

など

また、多くの人の顔には複数の種類のシミが混在しています。そのため一つの種類のシミには効果があっても、顔全体のシミを解消するためにはいくつもの治療法を併用して行うことが必要です。その際重要になってくるのが、シミの種類の見極めとその人の皮膚の質にあった治療法の選択です。シミの種類は20種類を超えており、皮膚科医でも見極めが難しいシミがあります。

日本皮膚科学会認定医の医師による診断

そのため美容医療の中でもシミ治療に多くの実績があるクリニックを選ぶこと、シミに強い医師がいることは重要視したいところです。シミ治療は基本的に長期間かかるものです。いくつもの治療を数回ずつ行うのは料金の面でも心配ですが、イデリアスキンクリニック代官山では、患者さんがシミ治療に安心して取り組めるよう、6ヶ月の集中プログラムを用意しています。費用は定額制ながら、院長自らその人の肌にとって必要だと思われる治療法を組み合わせ、治療プランを組み立てます。さまざまなアプローチで肌を改善すること、定期的にクリニックに通うことから毎日のスキンケア、紫外線対策、美白ケアなどのアドバイスももらえることなど、多くの要素からシミ改善のみならず肌質改善まで望めます。

まとめ

「シミ治療=レーザー治療」だけではありません。IPL(光治療)、そのほかの治療を組み合わせながら、時間をかけてシミ解消を目指すことがシミ治療には大切なことです。

この記事の監修
医療法人社団代仁会理事長
イデリア スキンクリニック代官山
佐治なぎさ院長

プロフィール
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
昭和大学病院皮膚科兼任講師
日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医

2004年
昭和大学医学部を卒業
同年より昭和大学病院皮膚科勤務
2008年
昭和大学病院横浜市北部病院皮膚科勤務
2011年
昭和大学病院皮膚科勤務
2013年~
昭和大学病院皮膚科兼任講師
2018年
イデリアスキンクリニック代官山勤務
4月より
イデリアスキンクリニック代官山院長 就任

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