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シミ治療に副作用はある?
治療によって違う副作用をご紹介
- シミ治療
- 2019.08.30
老化や紫外線の影響により出来てしまう「シミ」は、女性のお肌に対する悩みの中でも大きなウエイトを占めています。
歳を重ねてもずっと美しくありたい女性にとっては、何としても消したいものでしょう。現在の美容界でシミに対するアプローチはレーザー治療を筆頭に、投薬や光治療、ホームケア商材などさまざま。
いざ、シミを治療しようと思ってもどの治療から始めれば良いか悩む方も多いと思います。
そこで今回は、シミに対するアプローチの方法と各アプローチに対する副作用についてのご紹介。
シミを消して、美しい肌を取り戻すからこそ、副作用なども考えて自分にあった治療方法を選んでみてください。
そもそも、シミ治療に副作用はあるの?
シミ治療だけではなく、何かしらの治療する際に誰でも気になるのは「副作用」でしょう。シミ治療もレーザーや光治療などを含めて、さまざまな治療法があり、各治療法によって、副作用は違います。
シミ治療における方法
シミに対するアプローチはさまざまな種類があり、美容クリニックを筆頭に各化粧品会社やエステサロン、皮膚科などで行われています。
ただ、昔も今でも代表的なアプローチは「レーザー治療」です。
レーザー治療
レーザー治療は、医療用レーザーを患部に対して照射して治療する方法です。シミの場合、蓄積されたメラニン色素をレーザー照射することで破壊し、シミのない肌へ戻すことが期待されている治療法です。
今でも数多くの皮膚科や美容クリニックで用いられている方法で、医師がいないと出来ない治療法になります。そのため、エステサロンなどでは治療することは出来ません。
・レーザー治療の副作用
レーザー治療における副作用は「色素沈着」や「傷あと」、「色素脱失」などが考えられます。強いエネルギーで照射をするため、深い部分へのシミまでアプローチできる一方、黄色人種は炎症後色素沈着を起こしやすいため、治療後数か月はわずかに色が薄くなる程度で終わったり、反応の強い方は逆に一時的に濃くなることがあるため、照射後に美白剤をこすらないように気を付けて塗り続けるなど、アフターケアも大変重要です。
光治療(フォトフェイシャル)
光治療は近年広まりつつある治療法です。レーザー治療は威力が高い分、肌への負担が大きくなります。そのため、ダウンタイムが長くなる傾向にあります。
その点、光治療の場合は、レーザー治療ほど威力は強くないものの、顔全体に対して照射をするため、シミの改善はもちろんのこと、肌の引き締めなどにも期待が持てる治療法で、ダウンタイムもレーザー治療よりは短い傾向にあります。
・光治療(フォトフェイシャル)の副作用
こちらもレーザー治療と同じく、「色素沈着」や「やけど」などが考えられています。しかし、レーザー治療よりはリスクがとても小さく専門医により肌状態と機械の出力をきちんとチェックするクリニックであれば、さらに安全性が高まります。
トレチノイン療法
トレチノインは、肌に蓄積したメラニン色素を外へ排出する働きを持っています。また、肌の表皮と言われる部分に生息している細胞を活性化させることでターンオーバーを促し、シミの改善に寄与します。
・トレチノイン療法の副作用
使われる薬剤により若干副作用に違いはありますが、「肌が赤くなる」や「ヒリヒリする」などの副作用が確認されています。
強い薬になるので、医師の注意点をよくきき、肌に合わない場合は無理せず相談しましょう。
ホームケア
近年、色々な化粧品会社がシミに対してのアプローチができるオールインワンクリームなどを販売しています。しかし、これらの商材は、あくまで補助的な役割としてのケアです。
そもそも、シミは肌の表皮よりも奥深くにできていることが多く、シミができてしまってからこれらの商材がそのシミに対してアプローチすることは極めて難しくなります。そのため、ホームケア商材を使ったからといってシミが治ると勘違いしないようにしましょう。
ホームケアの副作用
使うクリームやジェルによって副作用は異なりますが、大体の場合が、「肌荒れ」や「肌が赤くなる」といったケースです。
シミを改善するなら集中治療がおすすめ
レーザー治療や光治療など、シミに対するアプローチ方法はいくつもありますが、どれも1回でシミを直すほどの力を持っている治療法ではありません。
そもそも、シミ治療自体が1回で治るケースは稀で、基本的には長期での治療が必要になります。
現在では、各美容クリニックなどでレーザー治療や光治療などをその人の肌の状態に合わせてオーダーメイドしていくオーダーメイド治療が増えてきています。
シミを改善するだけではなく、トータル的に美しい肌にするためにも、美容クリニックなどで行われているオーダーメイド治療を取り入れることがおすすめです。
まとめ
シミ治療だけではなく、どの治療においても懸念される副作用はあります。しかし、医師の適切な指示のもと、正しい治療を行なっていれば、副作用が発現することは稀です。
シミ治療が終わったからといって、ケアなどを怠らないようにしましょう。
- この記事の監修
- 医療法人社団代仁会理事長
イデリア スキンクリニック代官山
佐治なぎさ院長
プロフィール
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
昭和大学病院皮膚科兼任講師
日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医
2004年
昭和大学医学部を卒業
同年より昭和大学病院皮膚科勤務
2008年
昭和大学病院横浜市北部病院皮膚科勤務
2011年
昭和大学病院皮膚科勤務
2013年~
昭和大学病院皮膚科兼任講師
2018年
イデリアスキンクリニック代官山勤務
4月より
イデリアスキンクリニック代官山院長 就任