美肌教科書 ~イデリアスキンクリニック代官山院長の皮膚科専門医が監修するシミ治療とエイジングの攻略~

  1. シミ・そばかすの治療、ダウンタイムはどれくらい?
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シミ・そばかすの治療、ダウンタイムはどれくらい?

シミ・そばかすの治療、ダウンタイムはどれくらい?

悩ましい存在のシミ、そばかす。思い切ってレーザー照射でキレイにしたいと思っても仕事や家のことなど忙しい日常の中、治療時間はもちろんのこと治療後のダウンタイムも気になるところです。実際のところシミ治療の後はどんな症状が出て、どれくらいの時間ダウンタイムが必要なのでしょうか。

  1. シミ治療ってどんな施術内容?
  2. シミ治療の後はどうなる?
  3. シミ治療は継続、そして複合的なアプローチが必要
  4. 定額制で考えれば費用面も安心
  5. まとめ

シミ治療ってどんな施術内容?


一口にシミ治療といっても、シミの種類、症状、肌質によって治療法は異なります。一般的によく行われるシミ治療はどんな方法があるのでしょうか?

Qスイッチ アレキサンドライトレーザー

レーザー光線で青・茶の色素を持つ細胞を選択し、レーザーを照射して治療します。照射後は一時的に腫れること、茶色のかさぶたができることがあります。

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

治療部位のみを蒸発させる炭酸ガスレーザーを使用した治療です。照射後数日間かさぶたになり1~2週間で自然と剥がれ落ちます。

ピコレーザー

極めて短い時間レーザーを照射して、色素を破壊してシミを治療します。照射時の痛みが軽減された治療器です。

Qスイッチ YAGレーザー

2つの波長が搭載されており、症状に応じて使い分けることで表皮と真皮のどちらのシミも破壊します。1週間患部に保護テープを貼っておく必要があります。

IPL(光治療)

シミ、そばかすに効力がある光治療です。レーザーよりエネルギーが強くないためダウンタイムも少なくなります。

ケミカルピーリング

皮膚の古い角質を取り除き、新陳代謝を促進させる治療です。全体の色調が白くなるので広範囲のシミ治療に適しています。

マッサージピーリング

表皮を剥離させることなく、真皮を刺激して肌のくすみを除きます。施術時間はクリニックによって異なりますが、わずか5分程度です。

イオン導入・メソボレーション

イオン導入とエレクトロポレーション(電子穿孔法)の2つの技術を使用して、肌に有効成分を届ける治療です。

治療法はこの他にもありますが、このような施術方法を定期的に複数回、症状によっては複数の治療法を組み合わせてシミ解消を狙います。通常の皮膚科でも行える治療もありますが、多くは美容皮膚科で受けられ、治療時間はそれぞれ異なります。どの治療もシミの量によって個人差がありまったり、クリニックによっても違いがありますが、おおよそ数十分程度です。治療の準備、アフターケアなども合わせ時間には余裕を見ておく必要があります。

シミ治療の後はどうなる?

シミ治療を終えアフターケア後帰宅になります。治療箇所は翌日以降どういう経過をたどるのでしょうか。

治療後の経過とダウンタイムについて

レーザー機を使用したシミ治療の場合、翌日以降にシミが目立つダウンタイムがあります。よく使用されるQスイッチ アレキサンドライトレーザーを使用した場合、翌日はレーザーを当てた箇所のシミが濃い色に目立ちます。その後かさぶたになり1週間ほどでかさぶたがはずれ、シミの箇所が薄いピンク色になり少しずつ目立たなくなるという治療経過をたどります。その他の治療法はダウンタイムがほとんどなく、赤みや多少のシミが目立つことがあっても数日で治ります。基本的にダウンタイムには個人差があり、もともとのシミの数、範囲、状態によって様子は異なります。Qスイッチアレキサンドライトレーザーでも翌日にはメイクで見た目にほとんど気にならない人もいますが、人前に出る仕事、仕事柄外が多いなど紫外線を避けにくい職種によっては休みをとっておくとより安心です。最初の診察でシミの状態と治療の方法が決まったら、自分の治療経過の予測を事前に担当の先生に確認しておくようにしましょう。

注意することは?

シミ治療を行なった場合は、紫外線対策、保湿をしっかり行うことで経過が変わってきます。レーザー治療を行なった場合は、レーザー機の種類によっては照射場所には3日間テープで保護をして、その後は日焼け止めをしっかり塗る必要があります。軟膏が処方されることもあります。レーザー治療後は軽い火傷のような状態ですので、こすったり、紫外線を当てたりするとシミが再発したり、前より濃くなったりというトラブルを招きます。

数日間はシミが前より目立つ状態です。大切なイベントがある場合は、余裕を持って施術をしておく必要があります。

また、レーザーのトライアルだけ経験して、レーザーは効果がないと思ってしまっている方もいますが、シミ治療は1回で終わるものではありません。治療後紫外線対策と保湿を行い一定の間隔で定期的な治療をして初めて、顔全体のシミが解消されるということを念頭に置いておきましょう。

シミ治療は継続、そして複合的なアプローチが必要


シミの種類は老人性色素斑、肝斑、そばかす、炎症性色素沈着、脂漏性角化症などたくさんあり、シミによってはレーザーが有効なもの、レーザーではシミが悪化してしまうものなどあります。できた時期も原因もバラバラの種類の違うシミが混在している肌を一度に治療する方法はありません。

シミの中でも多く見られる老人性色素斑は紫外線を浴びたことでメラニン色素が蓄積してシミになっています。ターンオーバーがきちんと行われていれば、ターンオーバー時にメラニンが剥がれ落ちますが、ターンオーバーが乱れると肌に蓄積されたままになりシミとなってしまいます。できたシミをレーザーで解消しただけでは再びシミができる可能性が残されます。そのため、ターンオーバーを促す治療、肌を整える治療を並行して行うことでシミが再発しない、そして新たなるシミを作らせない肌に近づくのです。
ホルモンが原因の肝斑が混在している場合は、イオン導入や外用薬や内服薬を併用することもあります。

大切なことは自己判断せずに専門医にシミ、肌の状態を診察してもらい最適な治療は何なのか話を聞くことです。その上で治療法を選択することで望む肌に近づきます。

定額制で考えれば費用面も安心

選択した治療をすべて受けるには費用が気になる、という声は当然多くあります。
シミ治療に特化している美容皮膚科・美容クリニックでは、半年間かけて効果的だと思われる治療を組み合わせたプログラムを用意しているところもあります。事前にプログラムの料金が設定されているため、費用面から途中で治療を断念したり、結果的に予想以上に費用を使ってしまったなどの心配はありません。

プログラムは診察後、医師が必要だと思う治療をオリジナルに組み合わせてくれるので自分にとってベストな治療だけを無駄なく受けることができます。シミを作らせない肌にするためにはいろいろなアプローチで肌を活性化させます。そのため、プログラム終了時にはシミだけでなく、くすみ、小じわ、ハリ、ツヤなど多くの症状が同時に改善されることも望めます。

まとめ

せっかくシミ治療を行うならば、ある程度の期間を最初から想定しておくことが必要です。焦ることなくじっくりと最適な治療を最適な期間行うことができれば、理想の肌はもう目の前です。

この記事の監修
医療法人社団代仁会理事長
イデリア スキンクリニック代官山
佐治なぎさ院長

プロフィール
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
昭和大学病院皮膚科兼任講師
日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医

2004年
昭和大学医学部を卒業
同年より昭和大学病院皮膚科勤務
2008年
昭和大学病院横浜市北部病院皮膚科勤務
2011年
昭和大学病院皮膚科勤務
2013年~
昭和大学病院皮膚科兼任講師
2018年
イデリアスキンクリニック代官山勤務
4月より
イデリアスキンクリニック代官山院長 就任

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