美肌の教科書 ～イデリアスキンクリニック代官山院長の皮膚科専門医が監修するシミ治療とエイジングの攻略～

シミ治療を検討する際、気がかりになることの一つに治療あとがかさぶたになってしまうことへの心配があるかもしれません。実際シミ治療した時は必ずかさぶたになるのか、治療あとがかさぶたになってしまった場合の注意点は、そしてどんな経過をたどって消えるのか疑問点は尽きないのではないでしょうか？　シミ治療とかさぶたの関係について詳しく見てみましょう。

1. シミ治療をすると、なぜかさぶたのリスクがあるの？
2. かさぶたになった時の注意点
3. シミ治療は長期戦？
4. オーダーメイド治療ならば今あるシミから、未来のシミ予防まで
5. まとめ

シミ治療をするとなぜかさぶたのリスクがあるの？

シミ治療には複数の種類があり、シミの種類に合わせて治療法が選ばれます。シミの中でも最も多くの割合を占めるシミが日光色素斑（老人性色素斑）です。いわゆる一般的にシミと認識されているもので、紫外線がおもな原因でメラニンが過剰に分泌され排出しきれずにシミになります。この日光色素斑の治療に有効とされているのが皮膚科、美容皮膚科で施術することができるレーザー照射による治療です。

レーザー治療とは

レーザー治療とは、極めて短い時間シミにレーザーを当てシミの皮膚内部に沈着しているメラニン色素のみを破壊する治療方法です。茶色など異常な色素を持った細胞のみに対して強い光を照射するため、正常な細胞には影響はありませんが、患部（シミ）は軽い火傷のような状態になります。そのため照射の後はシミの大きさ、深さによってはかさぶたになることがあります。

なぜかさぶたになるの？

ここでできるかさぶたは、レーザーで破壊された色素が排出されたものです。そのかさぶたの下では皮膚が新しく再生されている状態です。皮膚の再生を守るという重要な役割がかさぶたにはあるのです。

かさぶたになった時の注意点

レーザー照射箇所はかさぶたができるところとできないところがありますが、治療後はクリニックで照射箇所に軟膏を塗って最後に、テープで保護します。治療あとをしっかり保護することはシミ解消で重要なことです。紫外線を避け、かさぶたができた箇所はかきつぶしたりする事のないよう、できればそのままテープで保護をしておくと安心です。テープでの保護の期間などそれぞれ異なるので、クリニックの指示に従うことでその後のシミ再発を防ぐことができます。

かさぶたはいつ外れる？

かさぶたができるかどうかはシミによって異なりますが、かさぶたが外れる期間にもそれぞれのシミで差があります。通常は1週間～2週間程度で自然に剥がれます。かさぶたが外れた後も半年間は日焼けには十分注意が必要です。

色素沈着に注意！

かさぶたが外れた直後の肌は薄いピンク色です。デリケートな状態のため、こすったり強い刺激を与えないように心がけます。シミ治療をした部分が一時的に色素沈着を起こし、いったんシミが濃くなったように感じることがあります。時間の経過とともに解消されることがほとんどですが、日焼け止めを塗り紫外線や刺激から避けるように注意しておきましょう。

かさぶたがある時のお化粧について

かさぶたがある時の化粧は、かさぶたの箇所を避けて行います。かさぶたは目立たない肌色のテープで保護、化粧でかさぶたを隠すのはおすすめしません。
1回の治療でかさぶたが外れた時点で、一旦は大きな治療効果を感じるかもしれません。しかしシミ治療は1回で終わるものではありません。薄くなったシミが再び出てくることもあります。一定期間数回の治療を行なって初めてシミを再発させない素肌へ近づきます。

シミ治療は長期戦？

最初の治療の経過、どの程度の効果が望めるかについては大きな個人差があります。また同じ顔の中でもシミの種類によって効果があるシミ、ないシミがあります。そのため、最初にしっかりシミ治療の経験の多い病院で医師にシミの種類、肌質の診断を受けた上で事前にある程度の治療計画を立てておくことがシミ治療の成功の秘訣です。

治療法は複数ある

日光色素斑にはレーザー治療がよく行われますが、レーザーだけが必要な治療法ではありません。肌の新陳代謝を促進するケミカルピーリング、メラニンの生成を抑えるイオン導入など他の治療とレーザー治療、トーニング治療、塗り薬などを組み合わせることで肌を総合的に最善の状態へ整えていきます。

時間も必要

シミの治療には時間が必要です。特に日本人は炎症後色素沈着が起きやすい肌質なので、レーザー治療後に1～2ヶ月から長くて半年程度、レーザー治療後の炎症後色素沈着を起こす方もいらっしゃるため、その間も根気よく美白外用剤をしっかり使うなどアフターケアが重要です。シミの治療は根気と時間も大切なのです。
また顔に複数の種類のシミが混在している場合は、同時には解消できないシミもあり、様々な治療を組合せ、最終的に最も効果が出るように多方面から美肌にアプローチします。シミ治療した後の肌は敏感です。この期間の家での自己ケアも重要になりますので、定期的にクリニックに通いアドバイスを受けることはとてもプラスになります。

オーダーメイド治療ならば、
今あるシミから、未来のシミ予防まで

女性の肌に詳しく、特にシミ治療の症例実績が非常に多いイデリアスキンクリニックでは、安心して必要な期間必要な治療を受けることができるようオーダーメイド治療を定額制で行なっています。そのため、個人個人に合わせた最適な治療を半年間の間、予算を気にすることなく受けることが可能です。最初から期間を決めておくことで、しっかりシミ治療に向き合い、必要な治療を受けることができます。半年間集中治療をすることで今あるシミの改善だけでなく、シミのある部位以外の肌全体のキメ・質感、ハリ感のアップや小じわの改善など、嬉しい効果も得られるのです。その都度医師の診察があるので、美肌維持のコツや豆知識、スキンケアで間違っていることがないかなど、相談できて意識が高まるのも効果を高める秘訣です。

まとめ

シミ治療は時間が必要な上、かさぶたができることもあるなど、ある程度のダウンタイムもあります。しかし、そのいずれもシミを作ってきた年月に比べれば、ごくわずかな期間です。半年間じっくりと自分の肌と向き合い、今までのシミをすっきり解消しませんか。