美肌の教科書 ～イデリアスキンクリニック代官山院長の皮膚科専門医が監修するシミ治療とエイジングの攻略～

鏡にうつる自分の顔に気になるシミ、それだけで憂鬱で気分になります。シミが一つなくなっても若い頃の顔になるわけではないけれど、シミを一つ解消しただけで気持ちは大きく華やぎます。しかし、いざ「シミ解消！」と思っても化粧水に美容液に内服薬、エステに病院でのレーザーでの治療、シミ治療に対する選択肢は多くても自分のシミにあった対策は意外とわからないものです。たくさんの口コミ情報があふれる中、自分のシミにあった治療法を探すためにはどうしたらいいのでしょう。

1. シミには種類がある
2. 皮膚科？美容外科？どこの病院に行けばいい？
3. シミに特化したクリニック
4. シミは1回の治療で取れるわけではありません
5. まとめ

シミには種類がある

シミ治療法を選択する前にまず知っておきたいことはシミそのものには複数の種類があることです。一目でシミとわかるものから、皮膚科の専門医でも判別が難しいシミ、そばかす、色素沈着、肝斑、などと何種類もあり、顔にそれらが混在していることも珍しくありません。それぞれ紫外線やホルモンの関係などシミができた原因が異なることが多いため、当然対処法も異なります。

シミの種類を確かめる前に間違った治療法で対応するとシミの種類によってはかえって濃くなることもよくあります。他の誰かに効果的だった治療が自分にも効果的であるとは限らないのがシミ治療です。口コミで聞くたくさんの治療法について情報を集めることも一つの手段ですが、まずは最初にすべきは自分のシミの種類がなんであるか、そして自分の肌質には何が必要なのか専門医に見極めてもらうことだと言えます。

皮膚科？美容外科？どこの病院に行けばいい？

では、実際にどこの病院でシミを診察してもらえばいいのでしょうか？

皮膚科

一般的な皮膚科でもシミ治療は行われています。病気やけが由来のシミに関しての内服薬などの治療は保険適応になるなど、条件さえ合えばリーズナブルに治療を行うことができる可能性はあります。ただし、一般の皮膚科は皮膚全体の皮膚病や皮膚疾患を治療するところです。シミの悩みだけではなく火傷やけがにも、その他さまざまな皮膚炎に対応します。そのためシミに関しての治療の選択肢がたくさんあるわけではありません。そこで保険適応外の治療が多いものの治療の選択肢が多く、当然その分の効果が望めるのは美容皮膚科です。

美容皮膚科（美容クリニック）

皮膚科が疾患を改善するところとすると、美容皮膚科は肌を美しくするサポートをしてくれるところです。皮膚疾患ではないけれど、手を加えることで皮膚が美しくなる症状に関して、最新機器などを使用して、さまざまなアプローチで解消します。美容外科と併設しているところも数多くありますが、メスを使った肌の治療の場合は美容外科で行われます。

では、美容皮膚科ならばどこでも同じ効果でシミを見極める力があり、シミ治療ができるのかというとそうではありません。なぜならどこのクリニックでもとくに重点を置いている治療があり、重点を置いている治療に関しては、他の治療以上の機器を数種類取り入れているなど、患者数も多くその分その治療の経験も豊富になります。そのため症状を見極めることも、症状に適した治療法を見つけることも長けていると言えます。シミを治療したいならば、シミに特化したクリニックを選ぶことがシミ改善の近道なのです。

シミ治療に特化したクリニック

シミ治療に特化したクリニックに、イデリアクリニックがあります。日本皮膚科学会が認定する皮膚科専門の医師が、まずシミの種類、状態に関して詳しい診断を行います。その上で、最適な治療の方法を提案します。治療法の一つに個人個人のシミに合わせて、6ヶ月のオーダーメイド集中プログラムがあります。これはレーザー照射以外にも、フォト治療、ピーリング治療、イオン導入や内服の薬などシミの種類に合わせて必要と思われるさまざまな治療法を、個人個人に組み合わせて作られるオリジナルなプログラムです。

シミ治療は1回で取れるわけではありません

勘違いしがちですが、シミはレーザー治療の1回で改善されるわけではありません。レーザーでは茶色い色素に反応してメラニンを破壊します。シミの種類によっては1度で取れてしまうシミもあります。しかしレーザーで表面の色素は破壊されても、肌にはメラニン色素が蓄積されたままだと、再び紫外線に当たると一旦薄くなったかに見えたシミが元に戻るということは度々起こります。メラニンの量が少なく炎症があるシミなどレーザーでは改善できないシミもあります。薄いシミはレーザーの刺激が強すぎて濃くなってしまう可能性もあります。

多くの人の顔には複数の種類のシミが混在しているため、1回のレーザーでは取れるシミもあるけど、多くのシミが残ってしまうというのが現状です。シミ治療には定期的な、そしてある程度の治療回数が必要です。その期間があって初めて総合的にシミを解消して、再び元の状態に戻さないよう目指せるのです。またシミは表面のシミをとるだけでは足りません。古い角質を排除し、ターンオーバーを促すことなどすべてがシミ解消、そして予防に繋がっています。そのためシミの種類の診断と合わせて肌質、その肌に足りないものすべてを判断してトータルでの治療が必要なのです。

これまで、「シミは取れない」と思っていた方の多くは、トライアルのレーザー治療を何度かした、自己判断で化粧品やサプリメントを選んできた方なのかもしれません。シミの種類、肌質を診断してもらった上で、本当に必要な治療を理解し、そして時間をかけて治療に取り組むことで初めて望む効果を得ることができます。また治療期間中の紫外線対策（日焼け止め必須）、保湿などのホームケアの徹底も不可欠です。

まとめ

今の時代、口コミは大きな選択の決め手になり、情報収集なしに何かを選択することはなくなってきているかもしれません。しかしシミ治療の効果は皆同じではありません。専門医の診断を受け、適切な治療を行うことが治療の成否を決めると言えます。