美肌教科書 ~イデリアスキンクリニック代官山院長の皮膚科専門医が監修するシミ治療とエイジングの攻略~

  1. シミ治療に保険は使える? 気になる費用とメリットやデメリット
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シミ治療に保険は使える? 気になる費用とメリットやデメリット

シミ治療に保険は使える? 気になる費用とメリットやデメリット

シミ治療と聞くと「高額なのでは?」だという感覚がありますよね。
通常、シミ治療は保険適応の診断で対応される場合と、保険外診療(自由診療)で、全額個人負担となる場合があり、コストについて気になるお悩みになってしまっているのではないでしょうか。
条件付きではありますが保険適用(1割~3割負担)となるシミ治療があるので、費用の負担を軽くしてシミ治療が可能とも言えます。
しかし、そこには事前に把握しておいた方が良い内容がたくさんあるのです。
保険適用になるシミ治療のメリット・デメリットと併せて適用条件について解説していきます。

  1. 保険適応されるシミ治療の現状
  2. 知っていますか? シミ治療のほとんどは保険適用外
  3. 保険でのシミ治療のメリット・デメリット
  4. シミ治療を受ける場合の注意点
  5. まとめ

保険適応されるシミ治療の現状


まず、保険診療ができるシミ治療にはさまざまな制約があり、厚生労働省によって定められています。現在、保険を使ったシミ治療が可能なのは、下記

・太田母斑
・異所性蒙古斑
・扁平母斑
・外傷性色素沈着
・肝斑
・単純性血管腫
など、生まれつきのシミ、アザが対象となっています。

また、その際に使用される医療機器や薬剤にも指定がされており、厚生労働省から認可がおりているものにしか保険適用にはなっていません。
そのため、上記の条件に当てはまったとしても、皮膚科診療を行う病院や美容皮膚科によっては、保険適用にならないケースもあるのが現状です。

シミ治療で保険適用になる医療機器と薬剤

シミ治療で保険適用となる医療機器は、承認を受けているメーカーにもよりますが、CO2レーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザーなどが挙げられます。
ちまたで流行っているレーザートーニングなどは保険適用外です。
保険適用となる内服薬はビタミン剤やトラネキサム酸などが挙げられます。

保険適用の治療を受けたいなら

保険適用の治療を受けるには、一般的には皮膚科への受診がおすすめです。美容皮膚科でも保険適用が可能な治療はありますが、できないところも多いです。

知っていますか? シミ治療のほとんどは保険適用外

保険適用になるシミ治療は、病気・疾患・症状を軽減するためだけの治療です。
加齢によってできたシミは、美容の目的となってしまうため保険適用外となってしまいます。

保険でのシミ治療のメリット・デメリット


シミ治療を受ける際に、保険を適用させると確かに料金は安いことがメリットと言えますが、デメリットもあります。確認してみましょう。

保険適応の治療を選択するメリット

やはり、一回の治療費用が安くなるということがメリットです。基本的に自由診療のシミ治療は決して安価ではないイメージがあります。

保険適応の治療を選択するデメリット

現在のシミ治療に対しては多様なアプローチ方法があり、さまざまな技術があります。しかし、そのほとんどが保険適用にならないものです。
シミにはいくつかの種類があり、シミ治療を行いたいと病院を受診する際は、複数のシミに対して対処しなければならない状況が多く、保険適用になっている治療(医療機器や薬剤)だけだと、高い効果が期待できない場合もあり、一過性のものに甘んじてしまう可能性があります。
また、シミ治療は基本的にじっくりと治療していく、集中して複合的に治療を組み合わせて対処していかなければならないケースがほとんどとも言えます。保険適用での治療の場合、治療効果が薄く皮膚科に通う回数や交通費、診察時間なども加味したり、結局根本から治癒できないのでロングテールになってしまい、トータルとしては実はコストパフォーマンスは悪いということに気づかない方が多いのも現状です。

シミ治療を受ける場合の注意点

シミは今までのメラニンの蓄積によっておこるので、単発の治療で少し薄くなったからといって油断していると、根本的なシミはいつまでたっても良くなっていかないものです。
その人の肌にあったプランを考えて、じっくりと治療するからこそ、改善に期待が持てていくものです。

まとめ

シミのない綺麗な肌をキープしたい女性は多いことでしょう。確かに保険適用したシミ治療は、自由診療の範囲もある美容皮膚科・美容クリニックでのシミ治療と比べると安い感じがして魅力的です。
その反面、今回ご紹介したデメリットもついてくるため、本当に保険適用での治療を選択するだけで良いのかは吟味が必要なのではないでしょうか。

この記事の監修
医療法人社団代仁会理事長
イデリア スキンクリニック代官山
佐治なぎさ院長

プロフィール
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
昭和大学病院皮膚科兼任講師
日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医

2004年
昭和大学医学部を卒業
同年より昭和大学病院皮膚科勤務
2008年
昭和大学病院横浜市北部病院皮膚科勤務
2011年
昭和大学病院皮膚科勤務
2013年~
昭和大学病院皮膚科兼任講師
2018年
イデリアスキンクリニック代官山勤務
4月より
イデリアスキンクリニック代官山院長 就任

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