美肌教科書 ~イデリアスキンクリニック代官山院長の皮膚科専門医が監修するシミ治療とエイジングの攻略~

  1. シミ治療で、今こそ気になるレーザー治療について
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シミ治療で、今こそ気になるレーザー治療について

シミ治療で、今こそ気になるレーザー治療について

シミ治療において代表的な方法である「レーザー治療」。シミの種類によっては、レーザー治療が優位に働くケースもあり、皮膚科や美容クリニックなどで多く取り入れられています。
しかし、まだレーザー治療と聞くと、痛みや費用面などさまざまな疑問がある方が多いと思います。モヤモヤしたままでシミ治療をやみくもに初めないためにも、レーザーを使ったシミ治療について解説していきます。

  1. レーザー治療によって効果が期待できるシミの種類
  2. 代表的なレーザー治療の種類
  3. 痛みが怖い人は光によるシミ治療
  4. 期待できるシミ治療と出会うには
  5. まとめ

レーザー治療によって効果が期待できるシミの種類


シミにはいくつかの種類があり、大まかに4つの種類に分類されます。
全てのシミがレーザー治療によって効果を得られるわけではなく、中にはレーザー治療ではない方が良い効果が期待されているケースもありますし、やはりレーザー治療が最適と話題になっている種類もあります。

レーザー治療の効果が期待できるシミ

■老人性色素斑(日光黒子)
多くのシミがこの「老人性色素斑」です。シミの代表的な例と言っても過言ではありません。こちらのシミは、紫外線などの影響によって、年月と共にシミが現れてくる症状です。
このシミが出来る部分は顔や腕、デコルテなどに発症するケースが多くなっています。

■肝斑(かんぱん)
肝斑は主に顔に出現するシミであり、老人性色素斑とも似ていますが、大きな違いとして肝斑は左右対象にできるところです。
この肝斑は、女性にしか発症しないシミであり、発生原因は未だに特定されていません。しかし、妊娠後やピルの服用後に発症するケースが多く、女性ホルモンとの関係性が指摘されています。
発症時期は、30代から50代が主です。発症後は更年期に差し掛かるにつれ、薄くなっていくとされています。
肝斑の治療では、レーザー治療はとされていましたが、新しいレーザー機器の登場で昨今では治療が可能になってきました。

■雀卵斑(そばかす)
雀卵斑(通称そばかす)はシミの中では1番一般的なシミなのではないでしょうか。そばかすができる箇所は、顔全体や目の下、頬にできる場合などさまざまです。
そばかすの多くは遺伝的に発症するケースがほとんどで、成長する過程で消えるケースも多いです。しかし、そばかすは後天的に発症する場合もあり、1番大きな要因は「紫外線」。その他の要因としては、喫煙習慣や肌の摩擦などでも発症すると言われています。

■炎症後色素沈着
こちらは、肌の炎症により発症するシミの症状です。主に、傷や火傷、ニキビなどによって発症するケースが多く、肌がダメージを受けた箇所を修復しようとするときにメラニンを過剰に作ってしまうことで起こります。
見た目は一般的なシミと似ているため、専門的な診断を行わないと識別が難しい種類のシミです。

代表的なレーザー治療の種類

Qスイッチ アレキサンドライトレーザー

「アレキサンドライト」と呼ばれる宝石が使用されたレーザーのことを指します。幅広くの美容クリニック・皮膚科で使用されており、厚生労働省の認可が下りているメーカー機器もあります。シミやそばかすなどにも高い効果を発揮すると言われています。

消せるシミ 老人性色素斑、そばかす
料金 1㎝四方:30,000円程度
痛み 瞬間的にゴムで弾かれたような痛み

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

炭酸ガスレーザーは、盛り上がったシミやほくろなどを除去するのに適した機器で、周辺の出血部分などを最小限に抑えながら除去することができるため、治療部分以外であれば、メイクすることもできます。

消せるシミ 老人性色素斑、そばかす
料金 5mm四方:25,000円程度
痛み 麻酔使用の場合あり

ピコレーザー

ピコレーザーは、1兆分の1秒という短い感覚でレーザーを照射し、色素を破壊するレーザー治療です。
この方法は、従来のレーザー治療よりも治療期間や治療後のダウンタイムが短いという特徴があります。

消せるシミ 老人性色素斑、そばかす、肝斑
料金 値段はクリニックによって差異あり
痛み 少しあり

QスイッチYAGレーザー

シミやそばかす、肝斑に対して効果が期待されているレーザーです。このレーザーは、メラニンにのみ反応するレーザーなので、周辺の細胞などへのダメージを極力抑えることができます。
レーザートーニングに使われる機器もQスイッチヤグレーザーの機器が使用されています。

消せるシミ 老人性色素斑、そばかす、肝斑
料金 値段はクリニックによって大幅に差異あり
痛み 少しあり

痛みが怖い人のための光によるシミ治療

レーザーを使ったシミ治療とは違いますが、光を使ったシミ治療もあります。レーザーを使ったシミ治療よりも出力が弱いため、レーザーよりは痛みが軽減される場合が多いと言われています。
光治療は「IPL(インテンスパルスライト)」と呼ばれていることも多く、有名な治療機器だとルミナス社の「フォトフェイシャル」や「M22」などが挙げられます。

光治療とレーザー治療の違い

光治療は、主に肌全体の薄いシミに対して有効的です。濃いシミを除去するというよりも、肌全体の薄いシミなどを少なくしていくという方が正しいです。
また、光治療のメリットとして、「ダウンタイムの短さ」と「痛みの少なさ」などが挙げられます。
しかし、レーザー治療と比べると照射する出力が弱いため、レーザー治療と比べ通院回数は多くなります。

効果が期待できるシミ治療と出会うには

高い効果を期待するシミ治療を受けるには、クリニック選びと治療プランが非常に大切になります。

どのようなクリニック・病院での治療がおすすめ?

シミ治療はメンテナンスを続けながら治療していくことが最適です。そのため、カウンセリングの段階でお肌の悩みなどを打ち明け、最適な提案をしてくれるクリニックや病院を選びましょう。
また、今では自分にあった治療法をオーダーメイドできるクリニックもあります。1つの治療法だけではなく、お肌の状態に合わせて複数組み合わせることで高いパフォーマンスを発揮することが期待されます。

一人一人のお肌に合わせたシミ治療

豊富なシミ治療のメニューがありますが、単純に「ひとつのシミを消す」だけの治療の時代から、「一人一人のお肌に合わせて全体を改善させる」という複合的な治療法にも注目が集まっています。専門の医師が肌の状態やシミの状態を的確に診断しながら提案していくもので、シミを改善しながら、目指したい美肌へ近づけることを目指す「シミ治療」と言えます。

まとめ

シミ治療は今回紹介したレーザー治療や光治療だけではなく、その他さまざまな治療法が存在します。シミの状態や肌の状態によって治療法は異なり、選択肢もさまざまです。
信頼できる医師に相談したりしながら、自分にあった治療を行うことが理想の美肌へ近づく近道であると言えるでしょう。

この記事の監修
医療法人社団代仁会理事長
イデリア スキンクリニック代官山
佐治なぎさ院長

プロフィール
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
昭和大学病院皮膚科兼任講師
日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医

2004年
昭和大学医学部を卒業
同年より昭和大学病院皮膚科勤務
2008年
昭和大学病院横浜市北部病院皮膚科勤務
2011年
昭和大学病院皮膚科勤務
2013年~
昭和大学病院皮膚科兼任講師
2018年
イデリアスキンクリニック代官山勤務
4月より
イデリアスキンクリニック代官山院長 就任

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