■「シワに良いクリーム」はどんな成分でできているの?
「シワに効果的」という謳い文句で市販されているクリームは数多くあります。しかし、化粧品は効能を明確に謳って販売することができないため「シワが治る」という但し書きや広告宣伝もできませんし、実際にすべてのシワに効果があるといいきれる化粧品はまずないでしょう。
ただし、乾燥肌が原因でできてしまう「ちりめんジワ」などの薄く小さなシワや、肌が突っ張ったように乾いたときに目に付く小ジワ程度なら、クリームで目立たなくすることは不可能ではありません。一般的に「エイジングケアクリーム」や「小ジワ対策クリーム」などと銘打っている製品のなかには、乾燥による小ジワを目立たなくできるものもあるでしょう。
乾燥小ジワ対策を謳ったクリームには、主に「コラーゲン」、「ヒアルロン酸」、「ビタミンC誘導体」、「レチノール(ビタミンA)」などの有効成分が含まれています。コラーゲンやヒアルロン酸は保湿成分、ビタミンC誘導体やレチノールはターンオーバーを促す成分です。うるおいを与えたり、乱れた肌の生まれ変わり作用を正常に整えたりすることにより、乾燥による小ジワを目立たなくするというメカニズムが想定できます。
また、光を拡散させるパウダーなどを配合して、視覚作用でシワをカバーするシワ対策クリームもあります。こちらは肌に働きかける改善作用ではなく、外見的にシワを見せないメイクアップ効果を与えるものですから、シワそのものの対策にはなりません。しかし、化粧下地などとして活用すれば気になるシワをほぼカバーできる場合もありますから、日常的にメイクをする方であれば取り入れる価値はあるかもしれません