「たるみの引き上げ」は本当に可能？具体的にはどんなことをするの？
「たるみを引き上げる」と聞くと、美容整形でもしなければ難しいのでは？と考えてしまうもの。しかし、今は手軽に取り入れられるたるみ対策法も増え、芸能人もテレビ番組などでこっそり取り入れていることを告白しています。もちろん、肌を傷つけたり負担をかけたりすることなく、私たちにも気軽に実行できる方法が意外に多くあります。
この記事では、「たるみを引き上げる」ことに関するあらゆる方法を、一挙ご紹介します。一時的ながら手軽な方法から、本格的に半永久的な効果があるものまで、挙げられる限りどんどん挙げていきますので、ぜひご参考にしてください。
この記事の監修ドクター
たるみを物理的に引き上げてしまう方法として、「たるみ引き上げテープ」という市販品を使う方法があります。医療用の薄くて丈夫なテープ材からヒントを得た商品で、さまざまなメーカーから発売されています。
使い方は、たるみを物理的に引っ張り上げた状態で生え際やこめかみなどに貼り付けるだけ。もちろん、テープを貼っている間は、引き上げたまま固定しておけます。そのまま外出することもでき、お出かけやお呼ばれのときにも使えます。有名芸能人がバラエティ番組で「いつも使っている」と話していたこともあり、手軽で安価な上に効果的な引き上げ方法といえるでしょう。
難点は、やはり効果が一時的なものであることや、肌に直接貼るものなので人によっては刺激となり合わない場合もある点でしょう。ただ、結婚式などのお呼ばれや同窓会など、毎日顔を合わせる機会があまりない人たちと会うイベントなどには最適で、実際に活用している人も多いといわれています。
誰にでもできて、ほとんどお金がかからない裏ワザ的テクニックといえば、「髪を引っ張ってたるみを引き上げる」方法です。アップやハーフアップにする方法ももちろん効果がありますが、両耳の上の部分の髪の毛を一束取って後ろで結ぶだけでも同じ効果が得られます。髪を下ろしているように見せながら、こっそりリフトアップができる賢い方法ですね。
デメリットを挙げるなら、髪を後ろで結べない長さの人は初めから使えない方法であることでしょう。ただし、気のせいではなくかなり目に見えて効果的な方法なので、気になる人は髪を結べるまで伸ばしてでもチャレンジする価値はあるといえそうです。
「たるみは筋肉の衰えから」という理論に基づいて、表情筋を鍛えるエクササイズでたるみを防ぐ方法です。ただ、解消というよりは予防の効果が望めるケースである点や、同じようにエクササイズを行ってもあらわれる効果に個人差がある点は、物理的にたるみを引き上げる方法とは異なります。
顔の筋肉は確実に鍛えられるものの、実際にたるみに効果があるかどうかは継続的に行わなければわかりませんので、他の方法と組み合わせて行うのがおすすめでしょう。
手軽に手に入る市販品で、たるみ引き上げ効果があると話題の「たるみ引き上げ用マスク」。こちらは１日30分ほどマスクを装着することで表情筋のトレーニング効果が得られ、筋力を自然にアップさせて徐々にたるみを引き上げるというもの。マッサージや表情筋トレーニングが面倒、苦手という人のために作られた製品といえます。
安価で比較的どこでも手に入り、気軽に取り入れられる点はメリットですが、デメリットはやはり誰にでも効果があらわれるとは言い切れない点でしょう。日頃からの冷え・むくみ予防や生活習慣の改善、しっかり保湿を心がけたスキンケアなどと並行して行うことが基本といえそうです。
物理的にたるみを引き上げる方法かといえば微妙ですが、確実に見た目の印象を顔が持ち上がったように変えられる方法が「姿勢を見直すこと」でしょう。実際に肌がたるんではいなくても、猫背やうつむき顔の癖ひとつで二重あごに見えやすくなったり、どんよりと疲れた老け顔に見えたりしがちです。ピンと背筋を伸ばし、まっすぐ前を見るように心がけるだけでも、表情が晴れ晴れと明るくなって見た目年齢が下がるという人もかなりいるのでは。
この方法のデメリットは、実際に深刻な肌のたるみを起こしてしまっている人には効果があらわれにくい点でしょう。ただ、逆に言うと「なんとなくたるんだ印象に見えがち」という程度の自覚しか持っていない人であれば、この方法を取り入れるだけでもかなり効果が感じられるかもしれません。
皮膚を切って縮めることでたるみを引き上げる整形手術は、以前から行われてきました。しかし、やはり切開を伴う手術には抵抗を感じる人が多いですし、顔の印象が大きく変わってしまうことが怖いという人もいるでしょう。
そこで、最近では「糸でたるみを改善する治療法」が、多くの美容クリニックで取り入れられています。具体的には、皮膚の下に医療用の糸を挿入し、たるみを内側から物理的に引き上げる方法です。すぐに効果が得られ、切る整形手術と比較しても日常生活を再開できるまでの時間がとても短く済みます。
使用する糸も、害がなく副作用が少ないことはもちろん、自然に体内で溶けて吸収される糸が多く使われるようになっています。そのため、効果は糸が溶けるまでの数年ほど持続します。
「フェイスリフト」と呼ばれる治療は、こめかみなどを切開する手術を行い、皮膚を切って縮めることでたるみを引っ張る美容整形を指します。効果が半永久的に続くとされることや、1度施術すれば定期的に何度も繰り返し同じ治療をする必要がない点はメリットになります。しかし、やはり痛みを伴い、日常生活に戻れるまでに多くの時間を要する点や、元の顔とは異なる顔立ちになる可能性もある点はデメリットでしょう。
また、手術そのものも気軽とはいえずかなり大がかりになりますし、多額の費用がかかります。また、施術する医師のセンスや技術によって、仕上がりに差が出る可能性がある点にも注意が必要です。
これらのことから、単なる気分や好みだけで治療の決心をするにはハードルが高い方法といえます。人に見られることを生業としている人や、見た目の若さが仕事や人生に関わってくるような人でなければ、そもそも治療に踏み切ることが難しいという側面はつねにあるでしょう。
この記事では、「たるみを引き上げる方法」について、あらゆる側面から取りあげてみましたが、まさに一時しのぎから一生ものまで、さまざまな方法が挙がってきました。
どれを選択するかは全くもって自由ではありますが、まずは姿勢改善と表情筋エクササイズから始め、様子を見ながら時々引き上げテープを使うなど「お手軽な方法」から試すのもおすすめです。
また、美容クリニックでも、物理的に引き上げる方法にこだわらなければ、レーザーや超音波を照射するだけで行えるたるみ治療などが選択できます。整形せずに肌にハリを取り戻せる美容医療も進化していますから、1度お気軽に相談してみてもよいでしょう。
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