シワに対する治療 林 伸和 先生
シワには、3種類あります。
それぞれ治療法が違います。
- 表情筋によってできるシワの治療には、ボツリヌストキシンが有効です。商品名ではボトックスが有名です。筋肉を麻痺させるため、シワが寄らなくなります。副作用としては、眼瞼下垂(まぶたが重くなる)が良く知られていますが、笑いジワがなくなるために表情が乏しくなることがあります。
- 動きの中で固定されたシワというのは、一般的に表情筋のシワよりも深く、たとえばおでこのシワや口の周りのシワなどがあります。
ふけてみえるのは、図を見て明らかです。口から鼻にかけての ほうれい線 も浅い方がより若く見えます。
このようなシワをなくすには、ヒアルロン酸の注射が最適です。シワの部分にヒアルロン酸を注入することで、シワを伸ばして、張りのある若々しい皮膚を作ります。
ヒアルロン酸は、皮膚の細胞外マトリックスを構成するものの一つで、特別な加工により目に見えないような小さな粒子になっており、シワの所に少しでも長くとどまるような仕掛けになっています。
注射の時に少し痛みがありますが、痛みが強い場合には、痛み止めシールを貼ることも出来ます。 - たるみによってできるシワには、
手術がこれまで用いられていました。しかし全身麻酔の大変な手術で抵抗のある方も多いのが現実です。
そこで、比較的トライアルしやすい高周波電流を用いた施術もあります。 微量の高周波電流を、皮膚の表面を保護しながら照射し、同時に従来シワ取りレーザーで用いられていたダイオードレーザーも照射することで、熱のエネルギーを皮膚の中に送り込み、張りのある皮膚を作ろうとするものです。
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