■保湿で改善できるたるみはおもに「毛穴の広がり」
まず、「保湿で改善が期待できるたるみ」が、実際にあるのかについてご説明しましょう。肌にうるおいを与え、それを持続させることで改善が見込めるたるみの代表的なものが「乾燥で皮膚表面がたるみ、毛穴が広がること」です。
30代を迎える頃から、若いときの毛穴の開きとは少し性質が異なる「毛穴の広がり」を気にし始めた方も多いはず。これは皮膚の表面がハリを失い、たるみが起こり始めて毛穴がゆるむことで開いて見えている状態です。
若い、ニキビ世代の頃の「イチゴ鼻」に代表される毛穴トラブルといえば、毛穴に皮脂などが詰まり、丸く大きく開ききってしまうもの。30代以降の「毛穴の広がり」は、それとは完全に異なり、丸かった毛穴がなんとなくぼんやりと大きく広がって下向きに見えてきます。
この毛穴の広がりに対して、早いうちに手を打つ方法の最たるものが「保湿」なのです。どんどん毛穴が目立ってくる前にスキンケア製品を年齢肌用のものなどに切り替え、皮膚の角質層にうるおいを補って持続させるお手入れを始めましょう。また、皮膚表面のたるみと同時に毛穴詰まりが起こると、さらに毛穴の広がりが目立ってしまいます。洗顔やクレンジングもしっかり見直し、肌に汚れを残さないようにしましょう。