■「毛穴がたるむ」って、どんな状態?主な原因は?
毛穴のたるみは「涙型毛穴」「縦長毛穴」とも呼ばれ、初めは頬の鼻筋に近い部分やほうれい線の周辺から起こりやすいといわれています。小鼻や額に多い、皮脂で大きく丸く広がった毛穴とは異なり、毛穴のひとつひとつが肌のキメに沿って細長い楕円形に見えていることが特徴です。「それなら私にもあるかも…!」と思った人もいるのではないでしょうか。
毛穴がたるんでしまう主な原因は、肌が水分不足で乾燥し、ハリが失われてしまうことといわれます。また、肌の水分が不足する要因としては、加齢や紫外線の影響によって真皮の弾力保持機能が衰えることが挙げられます。具体的には、肌内部でコラーゲンを合成する力が乾燥や加齢のために弱まってしまうことや、同じく肌の弾力に関係するエラスチンという成分、水分保持に関わるヒアルロン酸などが減少することで、真皮の部分が緩んでしまうのです。
肌のハリが失われると、そのまま肌の表面が重力にしたがって次第に下がってしまいます。これが最終的には肌全体のたるみにつながりますが、毛穴のたるみはその前兆のような状態とお考えください。毛穴のたるみがさらに進行すると、細長くなった毛穴がつながって線状に見える、小じわによく似た「帯状毛穴」になってしまいます。また、たるみ毛穴から帯状毛穴に進行してしまった場合は、肌表面の乾燥による肌荒れも同時に起こしているケースがよく見受けられます。