■シワに効果的な「美容オイル」とその使い方
スキンケア用の美容オイルも、正しくお手入れに取り入れてこそ肌のコンディションアップにつなげられるもの。ここでは、スキンケアとして用いられているオイルの正しい使い方や使用上の注意点などをご紹介します。
・オイルは「スキンケアの1番初め」につけることが基本
油分を多く含むスキンケア品といえば乳液やクリームのイメージが強く、それらは「うるおいを補ったあとにフタをする」という目的で、お手入れステップの後半で使用することが一般的。そのため、美容オイルも最後につけるものと思い込んでいる方も多いのでは?
美容オイルの場合は乳液やクリームと異なり、洗顔後(スキンケアの1番最初)につける使い方が主流になっています。洗顔をすると肌の油分がほとんど取り去られ、一時的にですが皮脂膜に覆われた通常の肌状態ではなくなってしまいます。実は、化粧水などの水分がもっとも浸透しやすくなるのは、肌が油分を適度に含んで柔らかい状態であるとき。洗顔後すぐに化粧水をつけても、肌を構成する主要成分であるたんぱく質が逆に水分をはじいてしまう可能性もあるのです。
そこで、化粧水などをつける前の土台作りとして、ごく少量のオイルを肌になじませることでお手入れの効果を底上げしてあげましょう。オイルがしっかりと浸透した皮膚は、水分をはじきにくくなり化粧水などもしっかり浸透します。「オイルを使い始めて、乾燥が原因の小ジワが目立たなくなった」という声もよく聞かれますが、オイルの作用で必要なうるおいを効率よく肌に与えられるようになったことも一因でしょう。
また、お手入れ前にオイルをつけてから化粧水をなじませたあと、もう1度オイルを少量肌になじませて乳液やクリームと同様、与えたうるおいにフタをする役割として使う方法もおすすめです。実際に、オイル→化粧水→オイルというステップでスキンケアをおこなっている方も少なくないのだそう。
・オイルをスキンケアに取り入れる場合の注意点
日常のお手入れに美容オイルを取り入れる場合は、注意する点もいくつかあります。まず気をつけるのは「多くつけすぎないこと」。顔全体に1~2滴ぐらいを目安とし、あくまでごく少量を薄く薄く延ばす感覚で肌にきちんと浸透させましょう。初めに油分を与えすぎると肌表面で厚い油膜になってしまい、化粧水などの水分を逆に遮ってしまいます。
また、オイルを必要以上に多く与えすぎると、肌の油分をコントロールする皮脂腺のはたらきが鈍ってしまうともいわれています。この状態が続くと、必要なときに皮脂が足りなくなってかえって乾燥しやすくなる可能性もあるため、使い過ぎには要注意ですね。