たるみ予防にはパックがおすすめ!パックのたるみケア効果をさらに高める方法とは?

「肌にピーンとハリが出そう」「しっかり保湿できそう」などの理由で、たるみ予防にパックを取り入れたいと考えている方は多いでしょう。パックでたるみを防ぐには、種類が数多くあるパックの選び方や、さらに効果的な使い方を押さえておくことがポイント。 そこでこの記事では、たるみ予防に役立つパックの選び方や、たるみ予防効果をさらに高められるパックの使い方などについてくわしくご紹介します。

この記事の監修ドクター

  • イデリア スキンクリニック代官山 院長
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 昭和大学病院皮膚科兼任講師
  • 日本抗加齢医学会認定 抗加齢医学専門医
佐治 なぎさ先生

■たるみ予防ができるパックにはどんなものがある?

お肌のたるみに期待できるパックの効果といえば、やはり「予防」に集約されます。たるみの予感を覚えたら、すぐに使い始めるぐらい早めの対処が肝心でしょう。もちろん、たるみを感じ始めてしまってからでも、それ以上の進行を防ぐために取り入れることは有用といえます。

【1.目元用部分パック】
目元の一部分だけを覆うタイプの「目元用パック」は、乾燥による小じわ・たるみの予防を目的としたものがほとんどです。長時間塗っておく・貼っておくことで有効成分を角質層までじっくり浸透させ、乾きやすい目元にうるおいを補って皮膚の弾力のおとろえを防いでくれます。継続的・長期的に使うことと、日常生活や食生活の見直しなどと併用することが、より予防効果を高めるポイント。

【2.炭酸パック】
炭酸成分の刺激による血行促進作用と引き締め効果で、お肌にハリを与えてたるみを防ぐパックです。市販の炭酸パックには泡タイプのものや、ジェルと粉を混ぜて使うタイミングで炭酸ガスを発生させるタイプなどがあります。泡タイプには、パック後に洗い流せば洗顔も兼用できるものもあり、手軽に取り入れやすいことから人気を集めています。

【3.顔全体に使えるシートマスク】
顔全体の乾燥によるたるみを防止したいなら、保湿成分をたっぷり染み込ませたシートで顔全体を覆えるタイプのシートマスクもおすすめ。ただし、シートタイプのパックは顔の凹凸によって一部分が浮いてきてしまうことも。そうなると満足な効果が得られない場合もあるため、浮きを防ぐ工夫も大切です。シートマスクの浮き予防や、より引き締め効果を高めるシートマスクの使い方については、次の項目でさらにくわしくご説明します。

■たるみをより効果的に予防するパックの使い方とは

たるみ予防に使えるパックには、多くの種類があることがわかりました。しかし、「シートマスクは一部分が浮いてしまう」「乾いてしまうものは、どのくらい顔に乗せていればよいかわからない」など、パックにはお悩みや疑問も多いセルフケアアイテムです。そこで、ここではシートマスクの効果を最大限に発揮して、たるみ予防効果をさらに高める使い方や、シートマスク以外のパックをもっと効果的に使う方法もご紹介します。

【1.シートマスクは、元は1枚の紙。立体的に顔に密着させるには?】
シートマスクを広げると、1枚の紙を顔型に切り抜いた形をしています。部分的に切り込みが入っていて、一応は顔に密着させやすくなっているはず。しかし実際に顔に張り付けてみると、いつも浮いてきてしまう箇所があることに気づくかもしれません。
シートマスクで顔から浮きやすい場所には、「眉間」や「小鼻」、「目尻」や「唇の下」などが挙げられます。これらの場所までは切り込みが入れられていない製品が多いので、自分ではさみなどで切り込みを入れてから使用する方法がおすすめ。シートマスクの密着度が高まり、たるみが気になりがちな部分もしっかり保湿できます。

【2.パックではないけれど……ホットアイマスクを使う】
目元の疲れを取ってくれる「ホットアイマスク」を、たるみ対策として使用する方法もおすすめです。温感作用で目元のコリやこわばりをほぐし、リラックス効果とともにたるみ防止にも一役買ってくれるでしょう。いつものスキンケアを終えてから使うことで、保湿効果をより高められる作用もあります。
ただし、ホットアイマスクの製品のなかには「目元パックと併用しないでください」と注記があるものもあります。それらのアイマスクを使う際には「今日は目元パック、明日はアイマスク」といったように、使う日を別々にするなどの工夫が必要ですね。

【3.シートタイプのパックは、乾くまで乗せておかない】
顔全体を覆うシートマスクやシートタイプの目元パックなどは、顔に乗せているうちにだんだん乾いてきます。「完全に乾くまで乗せておいた方がいいの?」と思う方も多いでしょうが、たるみを防ぐにはパックが乾くまで乗せることは禁物。せっかく補ったうるおいが、逆に奪われてしまうかもしれません。
シートマスクやシートタイプの目元パックをお肌に乗せておく目安は「5~10分」といわれています。それを過ぎれば乾き始めてしまうので、できるだけしっとりしているうちに顔からはがしましょう。「まだシートに美容液が残っていてもったいない」と思う場合は、首やボディの保湿に流用するのもおすすめです。

【4.ひんぱんに使いすぎない】
パックは、本来「スペシャルケア」という位置づけになっているスキンケアアイテムです。つまり「お肌の悩みが特に気になるときだけ使う」「週に1~2回だけ使う」という使用法が適しているといえるでしょう。「スペシャルケアを使いすぎると、肌自身が持つ美肌になる作用を邪魔してしまう」という人もいます。
「毎日使える」と書かれているものや、毎日使うことを推奨しているパックなら大丈夫ですが、それ以外のものは週1~2回ほどの使用にとどめ、あくまでスペシャルケアとして取り入れる方法が無難でしょう。

■すでにたるみを感じてしまっているお肌には

パックはあくまで化粧品か医薬部外品ですから、すでにたるんでしまったお肌を目に見えるほど回復させる作用はないものと考えたほうがよいでしょう。すでに目立つたるみを感じてしまっているお肌は、美容医療による施術を受けることも視野に入れるのがおすすめです。
たるみを取る治療といえば、整形手術など大掛かりで高額な費用がかかるものを想像する方も多いかもしれません。しかし今では、レーザーや高周波を照射して肌内部のはたらきを高めることで加齢によるたるみを改善できる「切らないたるみ治療」が一般的になっています。
また、肌表面の不要な角質を薬品によってやさしく取り除く「ケミカルピーリング」という治療と、切らないたるみ治療を併用することでさらに効果を高める方法もあります。また、複数の治療をセットにすると施術費用が抑えられる場合もあるのでおすすめです。
レーザーや高周波による治療は整形手術のように顔立ちを変えてしまうことなく、自然に顔全体を引き締めて輪郭をシャープに整えてくれるのがポイント。ダウンタイム(施術後回復するまでの期間)がとても短く、すべて外来で治療できるというメリットもあります。

切らないたるみ治療はこちら

ケミカルピーリンクはこちら

■おわりに

この記事では、たるみ予防に効果的なパックのご紹介と、できてしまったたるみを改善する方法などについてご紹介しました。たるみが気になり、できるだけ早く改善したいと思っている方の場合は、日常のケアでパックを取り入れてたるみの進行を防ぎながら、美容医療によるたるみ改善を試みる方法がおすすめ。美容クリニックでは事前に綿密なカウンセリングをおこない、肌タイプやたるみの性質に合った最適な治療法を提案しています。たるみが気になっているならお悩みを相談する感覚で、まずはお気軽にお問い合わせください。

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