■たるみ改善のため、コラーゲンは食べ物やサプリで摂るとよい?
肌にハリや弾力をもたらす成分としてよく知られている「コラーゲン」は、食物やサプリメントから摂ることを推奨されるケースが最も多いといえます。豚足や鶏肉の皮などに多く含まれるほか、鍋スープや清涼飲料水など加工食品に添加されることも多い成分です。
では、食物やサプリメントからコラーゲンを摂るとそのまま肌に届き、肌のたるみ改善に効果があるのかといえば、実際には成分自体がそのまま肌に作用するわけではありません。コラーゲンはたんぱく質の一種ですが、人はたんぱく質を経口摂取すると体内で一度アミノ酸に分解し、そのアミノ酸を再合成することでコラーゲンを産生しています。つまり、食物やサプリメントに含まれるコラーゲンも、摂取すればアミノ酸の状態に分解されます。それらが肌で再びコラーゲンとして産生されるかどうかは、肌の代謝機能の良し悪しにかかってくるといえるでしょう。
コラーゲンのような良質なたんぱく質を摂ることは肌にも間接的には良いことといえますが、食物やサプリメントからコラーゲンを摂っても、それが直接肌に届くのではないことが分かります。つまり、「コラーゲンを摂れば、そのまま皮膚内にコラーゲンとして取り込まれ、肌のたるみを解消できる」というわけではありませんので、その点については注意が必要です。